どうも、武器商人です。
ブロガー歴10年以上になる僕ですが、ブログ創成期から活躍している「ちきりんの日記」の著者の『「自分メディア」はこう作る!』という書籍についてレビューしたいと思います。
古本屋で出会った懐かしい一冊
僕のブロガー歴は正確な年数こそ覚えていませんが、10年以上は続いています。先日、趣味の古本屋巡りをしていた際に、「ちきりん」さんの書籍を偶然見つけました。懐かしい気持ちになり、思わず手に取ったのです。
ブログ創成期から活躍している「ちきりん」さん
ちきりんさんといえば、ブログ創成期から活躍している有名なブロガーです。その代表作である「ちきりんの日記」は、2005年にスタートしました。本書には、ブログがどのように成長し、世の中に受け入れられていったのかが年表付きで詳しく書かれています。
僕も長年ネットを中心に生活している身ですが、この書籍が刊行されていたことは正直知りませんでした。理由は単純で、「ブログはいつでも無料で読めるもの」という先入観があったからです。それゆえ、書籍化のニュースを目にしてもスルーしてしまっていたのでしょう。
SEO重視の時代に刺さる一冊
最近のブログ関連書籍を見ると、SEOなど専門的な知識に特化した内容が増えた印象があります。著者の個性よりも、検索エンジンで目立つ内容を書くことが重視される傾向が強まっているように感じます。
しかし、ちきりんさんの書籍はそうした流れとは一線を画しています。SEOハックに頼るのではなく、「ちきりんさんがどう考えるか」という視点そのものに価値があります。そのため、多くの読者が彼女のブログを訪れる理由は、単なる情報収集ではなく、彼女の意見や視点に共感し、興味を持つからではないでしょうか。
AI時代における「誰が書いたか」の重要性
生成AIの普及により、誰が書いたか分からない文章がアルゴリズムに評価され、検索順位がその信憑性の証明として扱われる時代が到来しています。この傾向はさらに強まるでしょう。
それでもなお、「誰が書いたか」を重視する読者層は一定数存在するはずです。多様性のある社会では、著者の人となりや意見そのものに価値を見出す人がいるのです。
初心に立ち返るきっかけ
本書では、ちきりんさん自身がブログをどのように成長させたのかが詳細に語られています。ブログ創成期という特異な時代背景があるものの、彼女の試行錯誤や考え方は今のブロガーにも大いに参考になるでしょう。
僕自身、ブログを始めて数年後にはアクセス数を気にするあまり、SEO的視点にとらわれすぎてしまった時期がありました。その結果、自分の考えを深く掘り下げることを忘れがちになっていました。しかし、この書籍を読んだことで、初心に立ち返ることができました。
まとめ
ブログ運営において、何を重視するかは時代や状況によって変わります。しかし、個人の考えや視点に価値を見出す人はいつの時代も存在するものです。ちきりんさんのようなブロガーが築いた軌跡を知ることで、ブログを書く意義を改めて見直すことができるのではないでしょうか。
この一冊は、初心者からベテランまで、すべてのブロガーにとって学びの多い内容となっています。初心を忘れず、これからもブログを続けていきたいと思います。